デメ研社説090901●情報新党 []
2009年12月 6日 01:57

社説090901

◇今回の選挙で民主党の内部以外で政権交代をサポートしたのは、共産党である。共産党はこれまで党のパブリシティ効果と内部の人材教育を含めてだろ う、全選挙区で立候補していた。それが小選挙区では勝てるわけがないので、コストパフォーマンスの悪い選挙区から撤退した。その票が民主党に流れたのだろ う。

◇もともと、自民党というのは単独で過半数を取れる組織ではなかった。それが可能だったのは高度成長から80年代バブルの時代までで、バブル崩壊と ともに自民党単独では選挙を戦えなかった。特にここ10年は、公明党の支援がなかったら、もっと早く退場していただろう。また対自民党も、それぞれが票を 取り合うことによって、自民党を利していた。それが今回は民主党という政権交代をご神木に仰ぐ党に票が集中したと見るべきだろう。

◇自公民が野党になり、野党共闘というのはありえないから、来年の夏の参議院選挙においては、自民党は単独で戦わなければならない。ますます衰退す るだろう。民主党がもうすこし小さな勝利であれば、自民党と民主党の大連立という構想もありえただろうが、これだけ圧勝してしまえば、大連立する理由がな くなった。公明党は、民主党政権と、ケースバイケースで賛同することは出来ても、自民党は、そうした野党的なアプローチが出来ない。完全に国会議事堂の中 で、自民党は孤立するだろう。

◇民主党の圧倒的処理は、さまざまな思惑を吹き飛ばした。民主党が微妙な過半数であれば、来年の参議院選挙において衆議院も解散して同時選挙を行 い、そこで勝利して衆参の完全な権力を握る、というのが小沢戦略であると、ひそかに語られていた。久米宏や、横浜の中田元市長も、来年の衆参同一選挙を目 標にしていたのではないか。

◇さて、とにもかくにも、本来、とっくに終わっていなければならなかった自民党政権が終わった。とっくに終わっているべき「戦後社会」が終わったの だ。政治の世界は変化が一般社会より遅すぎる。インターネットの使い方も、マスコミの情報利権も、大きく変わらざるを得ないだろう。あとは具体的に、さま ざまなテーマでの社会装置のリストラとリニュアル作業がはじまるだけだ。

◇小沢一郎さんの二大政党論は、「人より党を」である。しがらみにまみれた人に投票するのではなく、理念と政策を提示する党を選んでくれ、というこ とだろう。それはそれでよい。ただ、僕は、全く違う。お仕着せのしがらみではなく、自分で選んだ関係性としてのしがらみによって人を支持すべきだと思って いる。

◇民主党と自民党(たぶん、やがて党名変更をするだろう。共和党がふさわしい)の二大政党の時代とは別に、テーマごとの問題意識を集約するバーチャ ルなポリティカル・パーティを展開していきたい。10年前に仲間3人で立ち上げて、眠っていた「情報新党」の旗を押し入れから出すことにした。
copyright©2010 DEMEKEN All Rights Reserved.