●PJ-1「生活装置研究会 WikiConcept」 [][]
2011年1月 3日 09:52
◇数年前に企画した「官僚向けフリーペーパー」の発行準備を進めています。

◇日本の官僚は優秀な行政執行者ですが、その執行者が政策立案しているところに行政の無駄・無理の原因があると思われます。アメリカのように政治家に政策シンクタンクがついて、政権が変われば政策シンクタンクも変わるという構造ならともかく、日本のように政権が変わっても政治家が頼るのが同じ官僚である限り、政権交代の意味は薄れます。

◇更によく見ると、日本の官僚たちは、優秀な人ほど異常に多忙です。現場を注視して現場の問題を洗い出し解決策を見いだすなどというのは無理な話です。

◇長い自民党政権時代はどうしていたかというと、官僚たちが自分のネットワークから選んだ人材によって審議会を作り、議論をまとめて政策に反映するという手法です。その場合、中心になるのは権威があり、情報を持っていて弁の立つ、大学の先生になります。さまざまな審議会から教科書の検定まで、大学がいわば日本政治のシンクタンクになっていたと考えるべきでしょう。

◇しかし、大学の先生たちは、知識は豊富ですが、社会の現場を知っているわけではありません。多くの政策は、日本の各現場の声を吸い上げたものではなく、アメリカやヨーロッパでの成功事例を研究し、それを日本にカスタマイズしたものだと思われます。日本が敗戦の荒野から立ち上げり、豊かな社会を築くためには、こういう欧米列国の成功事例をキャッチアップする方法は効果的であったでしょう。しかし、現在の日本は、豊かな社会を実現し、20世紀型先進国の更にその先の次元に突入しています。超先進国の問題は、世界のどこにも解決策はなく、独自に模索していかなければならない問題がたくさんあります。

◇私たちは海外文献やインターネットの情報アーカイブに解決法を探すのではなく、問題を抱えている現場の中から、新しい解決策を創造していかなければならないと考えました。具体的な方法は以下です。(現在、検討中ですので、実施段階ですの変更はあるかもしれません)

1.さまざまな現場で活動している、NPOなどの団体、個人の方々に、行政がやるべき政策をプランニングしてもらいます。それは陳情ではなく、具体的な合理性のある提案であるべきだと思います。
2.それをインターネット上で「WikiConcept」として公開します。
3.更に、重要な提案であると判断したテーマについては、取材・編集・デザインを加えて雑誌「生活装置研究会」(仮称)を発行し、日本の行政の中心人物である、しかるべき官僚(中央・地方)に対して無料で配布します。
4.一般向けには一部書店、電子書店、及び電子書籍にて販売します。

◇まずは、行政に対する政策提言を集めています。いきなり一般から集めることはしないで、信頼出来る人たちに個別に呼びかけていきます。また、テーマ事に少人数のワークショップを作って、政策にまとめあげていく方法もとります。提案させる方へのルール概要は以下です。(このルールについても検討中ですので、変更の余地があります)

1.提案される政策は、基本的に著作権フリーとします。官僚その他の方が、企画の一部をパクったとしても文句を言わないでください。企画には、企画で商売したい場合と、企画を実現して欲しい場合があると思います。本プロジェクトは後者のエネルギーを集めていきたいと考えています。
2.ただし、政策企画のクォリティが高ければ、その企画に関心を持った方から、質問・相談・依頼が来ることも当然考えられます。私たちとしては、そちらへの方向を描いています。その場合は、個別案件としてプロジェクトを進めれば良いと思います。
3.企画書の方式は限定しませんが、基本はA4版ヨコサイズで御願いします。

◇まずは、創刊準備号の制作に入っていますので、それをサンプルにしてください。また不定期ですが、ミーティングも進めています。

◇現在の政治状況には目を覆いたくなりますが、本質的な流れは「地域や業界の問題を政治家に代理させて解決させる」という代理制民主主義に無理が生じているのだと思います。現場の問題は現場主導で解決していかなけれぎならないし、中央主導から地域主権への大きな流れが、中央権力の混乱を導いていると思われます。時代は、政治家が試されているのではありません。私たち一人一人の行動と意識が試されているのだと思います。

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