『森を見る力: インターネット以後の社会を生きる』 [][]
2014年2月 9日 17:56

森を見る力 インターネット以後の社会を生きる

『森を見る力: インターネット以後の社会を生きる』
橘川幸夫
晶文社
2014/1/21

データが氾濫する時代には
データではなく「森」を見よ!

インターネットは社会を便利で快適なものに変えたが、
一方で人間の生命力を弱めてはいないか?
「木を見て森を見ず」の言葉どおり、わたしたちは細部にこだわるあまり、
全体を見通す目を失っているのではないか?
ネットがあたりまえのものになり、データが氾濫する時代には、
データではなく「森」を見よ!
数々の企業、商品開発、メディア、行政の現場に携わってきた著者が描く、
あたらしい情報社会の見取り図。

●橘川より
10年前に出した『暇つぶしの時代』という書籍の中に「モノヅクリからコトヅクリの時代へ」という文章を書いた。
戦後社会は、戦争で失われた物資の生産を求めてきたが、次の時代のテーマは、戦後社会の中で失われた「関係」や「地域」というコトを復元していくことだ。
僕は、その本に書いたことを実践すべく、それからの10年を費やし、その体験の中で発見したことをまとめたのが『森を見る力』である。

これからの時代は本という作品(モノ)を出すだけではなく、その本によって何かしらのムーブメント(コト)が発生しないと時代的な価値はないのではないか。
樹木はモノだが、森という全体像はコトである。モノとコトで僕らの秩序は形成される。
商品社会も、アートも、具体的な事象も大切だが、全体的な認識も大切である。
僕らは、もう自分のことだけで精一杯の「子どもの時代」を終えて、全体を見回すことの出来る「新しい大人」のたたずまいを求められているのだと思う。

『森を見る力』にはそんな思いが込められている。

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